2012関西大学ラグビー入れ替え戦の報告

 

 128日(土)、奇しくもこの日は太平洋戦争の開戦記念日。京都駅近くの神社でまずは合掌。比叡颪が吹き下ろす中、底冷えの宝ヶ池競技場には入れ替え戦に臨むわが産大、摂南大、関大、花園大の関係者が続々と詰めかけ、寒さとは別の緊張感が高まっておりました。今季は、初戦必勝で臨んだライバル・大体大に敗れ、宿敵・同志社と摂南大には勝ったものの25敗に終わり、2年連続入れ替え戦に回った産大。怪我人続出で、当初予定したメンバーとは大きく変わってしまいました。しかし、産大ラグビーの伝統を守るためにも、来季のためにも、3回生以下の部員のためにも、ここで負けるわけにはいきません。

 会場にはよく見る応援仲間をはじめ、大学職員、ラグビー部OB、先生、父兄らが集まりました。しかし応援の幟旗はわが愛知県支部のみ、やはり目立ちました。びわ湖でも声をかけて下さった川北靖之法学部教授(学生部長、吹奏楽部顧問)と再会、「幟があるからすぐ分かる」と嬉しいお声がけ。びわ湖では「愛知県支部の幟の書体がいいですね」と誉めて下さった先生です。同窓会関係では大阪の土江さんや後藤三重県支部長ら。やはり、居ても立ってもおられなかったんでしょう。硬式野球部は勝村監督以下、選手たちがユニフォーム姿で集合していました。部は違っても応援をするという姿勢は好感をもてます。赤紺帽子さんに聞くと、全学応援団吹奏楽部の定期公演にも必ず駆けつけているとのこと。その理由は、雨の日も風の日も応援してもらっているからだそうです。

 さて、この日のメンバーは@西本佳孝(御所工C)A白江良(主将、東海大仰星C)B中島裕樹(常翔啓光B)C増田匠(東海大仰星B)D小川雅人(松山聖陵B)E芦塚大和(東海大仰星B)F土佐寛(尾道C)G高田薫平(京都外大西A)H田中大治郎(天理C)I三原亮太(常翔啓光B)J下良好純(東海大仰星@)K山本耀司(東海大仰星B)L増田大暉(新田C)M中野成陽(九国大付属@)N山下楽平(常翔啓光B)。

スクラムの要となるフォワード第一列は、フッカーは当然としても、プロップの@もBも元々がフッカーなのです。フッカーを3人並べざるを得なかったところに、今年の苦しさが表れております。しかしバックスは強力で、スクラムハーフ・田中くんの素早い球出しと隙を見ての突破、スタンドオフ・三原くんとの連携、橋倉くんと増田くん両センターの堅いディフェンス、1回生両ウイングのラン、トライゲッター・山下くんの鋭いステップに、いやが上にも期待がかかります。

 試合はまず産大が芦塚くんのトライで先制点を挙げました。課題のスクラムも押しているし、私も「これは勝てる」と思い、スタンドにも楽勝の雰囲気が漂いました。選手たちも、意外とあっさりと先取点を取ったため、気が緩んだのか、プレーがやや雑になってしまいました。逆に、花園大に2トライを返され、産大応援席に暗雲が漂いました。しかし、そこは産大、徐々に流れを押し返し、球をつないで中野くんが鮮やかなトライを返し、さらに得意のモールで押し込んで小山くんがトライで逆転、前半終了間際には山下くんがPGを決めて2214で折り返しました。

 後半は有利な風上に回り、優勢に試合を進め、増田くんがトライ。花園大はナンバー8とセンターの両外国人を使って、あるいはおとりにしてたびたび突破を図ってきましたが、粘り強い守備で防御しました。相手の見事なキックパスによるトライはあったものの、後半は安心して応援できました。中高年ファンに根強く支持されるハーフ・田中くんの素早い球出しと俊敏な抜け出し、スタンドオフ・三原くんのたびたびの突破、フルバック・山下くんの軽やかなステップと走りを存分に楽しめました。ロスタイムには山下くんが鮮やかなトライを決めて試合終了、4621で花園大の挑戦を跳ね返しました。

 試合後、挨拶に来た選手たちを、支部応援幟旗を振って迎えました。大西先生が一人ひとりと握手をして抱き合い、キースコーチも笑顔で選手と握手しておりました。応援に駆けつけたラグビー部OBの河嶋くん(神鋼、日本代表)、二木くん(来春からサニックス)、梅村くん(前主将)、中村くん(前副将)たちの顔も見えました。さすがに安心してホッとしたように思えました。私がよほど寒そうに見えたのか、選手のお母さんの一人が携帯カイロを下さいました。そのお気持ちに私の気持ちも温かくなりました。

 この日はエピソードもあります。尼崎の「赤紺帽子」さんと宝ヶ池を後にし、地下鉄四条で降り、新京極の飲食店「スタンド」に向かっていると、ラグビー部会計の新田侑幹くん(兵庫・川西緑台C)と淡路トレーナーの姿が。やはり何かの縁があるのでしょう。淡路さんは用がありましたが、新田くんを誘ってスタンドへ行き、一緒に祝杯を上げることができました。しかし、新田くんは酒が飲めず、ひたすらキリンレモンと食べることに専念しておりました。聞くと、新田くんは体育で大西先生の講義を取り、それが縁でラグビー部に入ったとのこと。大西先生の熱意に何かを感じたものと思われます。大西先生も所先生同様、新田くんに何かを感じ取られたに違いありません。まだ就職が決まっていないとのことですが、企業の採用担当者の目は節穴なのかと思います。彼のような人間を採れば、必ず会社の役に立つと私は思うのですが。

 来季はさらに精進して全国大学選手権に出場してもらいたいもんです。バックスはほとんどそのまま残るし、スクラムを鍛えれば必ず期待に応えてくれると信じています。また瑞穂で、みんなで思い切り応援しようではありませんか。

以 上

京産大ブース前
バックスタンドから見た幟旗
看板のFWで押し込んでトライ
京産大トライゲッター・山下楽平くん、余裕のトライ
勝利に沸く京産大応援団
素早い球出しのスクラムハーフ
大ちゃん(田中くん)
相手守備陣を切り裂くFB・山下くん
比叡颪の中に威風堂々と立つ支部旗

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